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ごあいさつ

統合失調症研究会の発足に際して

ここ数年、統合失調症をめぐる環境は、脳科学の進歩に基づいた遺伝学・画像診断および発症メカニズムの解明や有効な治療法の開発への期待等があり、一方治療に目を向けると、入院から地域ケア中心、QOLや人権を重視した薬物療法と心理社会療法の組み合わせへと変化しつつ有り、大きな変革の時期にあります。また、時期を同じくしてクエチアピンなどの副作用の少ない新規抗精神病薬が登場し、服薬しながら日常生活が営めるようになりつつあります。

このような環境変化の中で、私自身も精神科医の一人として、統合失調症の臨床研究の進展を日々念願しております。
そのためには、統合失調症の患者さんの利益を常に念頭におきながら、臨床研究をより発展させ、研究発表し、新たな知見を共有する事の重要性を強く感じていたところであります。

この考えは、私一人のみならず、多くの研究者に共通するものであり、この度、考えを同じくする先生方とともに上記目的達成に向けて新たに「統合失調症研究会」を発足させようと考えました。
幸いな事に、私達の考えに対しアステラス製薬株式会社が賛同し、その内容を更に具体化する事が可能となりました。

「統合失調症研究会」は、研究会開催と研究助成を当面の柱として活動を開始します。この研究会は、統合失調症の臨床研究の発展に寄与し、その成果が、統合失調症の患者さんとそのご家族、更に臨床家に福音をもたらす事を目的としています。

本会の趣旨にご賛同頂き、一人でも多くの研究者のご参加、お力添えを頂くことが出来れば代表世話人として幸甚であります。
本研究会が先生方ご自身の研究会として発展し続ける事を祈念し、研究会発足のご挨拶とさせて頂きます。

2005年2月
統合失調症研究会代表世話人
北海道大学大学院医学研究科 精神医学分野 教授

小山 司

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